副業で動画編集を始めて2年が経ちました。今は月10万円に届くこともあります。ただ、最初の案件は10分の動画に3日かかって、報酬は3,000円でした。1日6時間として18時間。時給にすると166円です。この数字を見て、やめようと思わなかったといえば嘘になります。
- 動画編集は本当に稼げるのか
- スクールに30万は高すぎないか
- 独学でどこまで行けるのか
- 夜勤と両立できるのか

動画編集に興味はありますが、未経験から本当に稼げるようになりますか。

なります。ただ最初の数か月はほとんど稼げません。そこを知らずに始めると続きません。
この記事では、看護師として働きながら動画編集の副業を2年続けてきた経過を書きます。時給166円だった時期、30万円のオンラインスクールに通った判断、そして収入が変わったきっかけ。良かったことだけでなく、払った金額に見合ったのか迷っている部分も正直に書きました。
最初の案件は時給166円

副業の記事では、稼げるようになった後の話が中心になりがちです。しかし実際に知りたいのは、始めたばかりの時期がどうだったかではないでしょうか。ここでは最初の案件の数字をそのまま出します。きれいな話ではありませんが、これが現実でした。先に知っておけば、同じ段階で落ち込まずに済みます。
3000円の案件に3日かけた
初めて受けた案件は、10分ほどの動画の編集でした。報酬は3,000円です。
相場を知らなかったので、安いとも高いとも思いませんでした。むしろ未経験の自分にお金を払ってもらえることが、ありがたかったのを覚えています。
ところが作業は想定よりはるかに長引きました。終わらせるのに3日かかったのです。
18時間という作業量
1日あたり6時間ほど手を動かしていました。3日で18時間です。
- 報酬 3,000円
- 尺 10分
- 作業 3日(1日6時間)
- 合計 18時間
- 時給換算 166円
3,000円を18時間で割ると、時給は166円になります。コンビニのアルバイトの5分の1以下です。本業の看護師と比べれば、話にならない数字でした。
それでも受けた理由
時給166円と分かっていたら受けなかったか。おそらく受けたと思います。
理由は、報酬よりも実績が欲しかったからです。1本も納品したことがない状態では、次の案件に応募しても選ばれません。最初の1本は、お金ではなく通行証を手に入れる作業でした。
実際この1本があったことで、2本目以降の応募は通りやすくなりました。
なぜ3日もかかったのか

18時間という数字は、技術がなかったから生まれたものです。ただ、何に時間を取られていたのかを分解しておくと、これから始める人は同じ落とし穴を避けられます。振り返ると原因は3つに分かれていました。どれも経験を積めば解消するものでしたが、当時は気づいていません。
操作を調べながら進めた
最も時間を食ったのが、操作方法を調べる時間でした。
テロップを入れる、音を整える、色を調整する。やりたいことは分かっていても、どのボタンを押せばよいのかが分かりません。検索して、動画を見て、試して、また検索する。これを延々と繰り返していました。
実際に編集していた時間は、18時間のうち半分もなかったはずです。
完成形が見えていなかった
もう1つは、どこで終わりにすればよいのか分からなかったことです。
経験がないと、完成の基準を持てません。まだ直せる気がして、延々と手を加え続けてしまいます。結果として、求められていない部分にまで時間を使っていました。
今なら、依頼された範囲で仕上げて次に進めます。この判断ができるかどうかで、作業時間は大きく変わるでしょう。
修正のやり直し
3つ目が、作業の順番を間違えたことによるやり直しです。
テロップを入れた後にカットをやり直せば、テロップの位置がずれます。音を整えた後に構成を変えれば、また調整が必要になるでしょう。
編集には効率的な順番があります。それを知らずに進めたため、同じ作業を何度も繰り返していました。
スクールに通った理由

2本目、3本目と受けるうちに、作業は少しずつ速くなりました。それでも伸び悩む感覚が残ります。独学で進めていると、自分のやり方が正しいのか判断できないからです。そこでオンラインスクールを検討しました。半年で約30万円。安い金額ではありません。
独学で手が止まった場面
独学で最も困るのは、調べても答えが見つからないときです。
検索すれば操作方法は出てきます。しかし「この編集でよいのか」「もっと良いやり方はないのか」という問いに、検索は答えてくれません。
正解が分からないまま進めている感覚が、いちばんのストレスでした。
半年30万円という金額
検討したのはオンラインのスクールで、期間は半年、費用は約30万円でした。
看護師の手取りで考えると、1か月分を超える金額です。本業の収入から出すことになるので、当然ためらいました。
当時の副業収入では、回収に何年かかるか分からない状態だったのです。
決め手になったこと
最終的に決めたのは、時間を買うという考え方でした。
独学で1年かかることを半年で終えられるなら、残りの半年は稼ぐ時間に充てられます。本業がある以上、使える時間には限りがあるからです。
この判断自体は、今も間違っていなかったと思っています。ただし30万円の価値があったかと聞かれると、話は少し複雑になります。
スクールの価値と限界

ここが、この記事でいちばん書きたかった部分です。スクールを勧める記事も、否定する記事も世の中にはあります。しかし実際に通った人間の実感は、そのどちらとも少し違いました。得られたものは確かにあります。ただ30万円に見合うかどうかは、人によって答えが変わるはずです。
分からないことを聞ける環境
最大の価値は、質問できる相手がいることでした。
独学では答えが出ない問いに、経験者が答えてくれます。このやり方で合っているかを確認できるだけで、進む速度がまったく変わりました。
スクールで得たものを1つだけ挙げるとすれば、技術ではなくこの環境です。
何から始めるかの道筋
2つ目が、学ぶ順番が決まっていることです。
独学では、何から手をつければよいのかが分かりません。情報は大量にありますが、初心者には優先順位がつけられないのです。
スクールではカリキュラムとして順番が用意されています。迷う時間がなくなる分、実際に手を動かす時間が増えました。
技術そのものは教材次第
一方で、はっきり言えることがあります。技術そのものは教材の質で決まります。
スクールで扱う内容が、市販の教材やオンライン講座と大きく違うわけではありません。良い教材を選べば、同じ内容は独学でも学べるでしょう。
つまり30万円で買ったのは、技術ではなく聞ける環境と順番でした。この2つに30万円を払う価値があるかどうかは、その人の状況によります。
独学でも届くのか

ではスクールなしでは無理なのかというと、そんなことはありません。むしろ条件がそろえば、独学でも十分に届きます。ここでは独学で進める場合に何が鍵になるのかを整理しました。30万円を払う前に、一度考えてみる価値があるはずです。
教材の質がほぼすべて
独学の成否は、どの教材を選ぶかでほぼ決まります。
無料の動画だけで進めようとすると、情報が断片的になります。順番もばらばらなので、全体像がつかめません。
一方で体系的にまとまった有料教材であれば、数千円から数万円で学べます。スクールとの差は、金額にして10倍以上になるでしょう。
独学が向く人と向かない人
向き不向きははっきり分かれます。
- 向く人 自分で調べて解決するのが苦にならない
- 向く人 まとまった学習時間を確保できる
- 向かない人 詰まると長く止まってしまう
- 向かない人 何から始めるか決められない
自分がどちらかは、最初の1か月で分かります。独学で始めてみて、止まる時間が長いようならスクールを検討すればよいでしょう。
30万円をどう考えるか
30万円を学費と見るか、時間を買う費用と見るかで判断は変わります。
仮に独学で1年、スクールで半年だとすれば、差は6か月です。その6か月を30万円で買ったことになります。月5万円の計算です。
この金額を高いと感じるなら、独学から始めるほうが合っています。先に独学で試して、行き詰まったら検討する。この順番でも遅くはありません。
月10万に変わった理由

収入が変わったきっかけは、技術が上がったことではありませんでした。もちろん速くはなりましたが、それだけで月10万円には届きません。変わったのは、仕事の受け方そのものでした。今は編集チームに所属していて、そこから案件をもらっています。これが最も大きな転換点になりました。
編集チームに入ったこと
今は個人で案件を探すのではなく、編集チームの一員として働いています。
チームには案件が集まってきます。自分はその中から担当分を受け持つ形です。営業や交渉をチームが担ってくれるため、編集そのものに集中できます。
個人で動いていたころと比べて、作業していない時間が大幅に減りました。
案件を探さなくてよくなった
個人で受注していたころ、最も時間を取られていたのは応募作業でした。
クラウドソーシングで案件を探し、提案文を書き、返事を待つ。この繰り返しです。選ばれなければ、その時間は1円にもなりません。
チームに入ってからは、この時間がゼロになりました。稼働した時間がそのまま収入につながるようになったのです。
聞ける相手がいる強み
もう1つが、分からないことを聞ける相手が常にいることです。
スクールに通う期間は半年で終わりますが、チームでの関係は続きます。実際の案件で詰まったときに相談できるのは、学習期間中の質問より実践的でした。
振り返ると、30万円で半年だけ買った環境を、今は仕事をしながら手に入れていることになります。
看護師が動画編集に向く理由

動画編集は誰にでもできる副業ですが、看護師には相性の良い面がいくつかあります。実際に2年続けてみて気づいたことを3つ挙げました。看護師資格が直接活きるわけではありません。ただ働き方の構造が噛み合うのです。
シフト制との相性
シフト制は副業にとって不利に見えて、実は有利に働きます。
平日休みが発生するため、まとまった時間が取れるからです。土日に固定された働き方より、作業時間は確保しやすくなります。
また納期のある仕事なので、シフトを見て受注量を調整できます。忙しい月は控えめに、余裕のある月は多めに。この調整ができる点は大きいと感じています。
細かい作業への慣れ
動画編集は、地味で細かい作業の積み重ねです。
1フレーム単位のカット、テロップの位置調整、音量のばらつきをそろえる作業。派手な要素はほとんどありません。
看護の仕事も、確認と調整の連続です。細かい作業を淡々と続けることに慣れている人は、編集の工程でも苦になりにくいでしょう。
夜勤明けでもできる工程
編集の作業は、工程によって必要な集中力が違います。
- 夜勤明けに向く 素材の整理とカットの下準備
- 夜勤明けに向く 不要部分の削除
- 向かない 構成の組み立て
- 向かない 依頼者とのやり取り
頭が働かない日でも、手を動かすだけの工程なら進められます。この切り分けができるようになってから、稼働できる日が増えました。
動画編集副業のよくある質問

動画編集を始めようとする人から、よく出る質問をまとめました。始める前に引っかかりやすい点ばかりです。気になる項目だけ拾って読んでも構いません。なお金額や期間は取り組む量によって大きく変わるため、あくまで筆者の場合としてお読みください。
パソコンは何が必要か
動画編集はパソコンへの負荷が大きい作業です。性能が低いと書き出しに時間がかかり、作業効率が落ちます。筆者はMacを使っていますが、Windowsでも問題ありません。メモリと保存容量に余裕のあるものを選んでください。
未経験から何か月で稼げるか
最初の案件を受けるまでなら、数か月で届きます。ただし稼げる金額は時給換算で数百円の世界です。まとまった収入になるまでは、1年前後を見ておくと現実的でしょう。
本業と両立できるか
できます。ただし納期の管理が重要になります。受けすぎると、夜勤明けに作業する羽目になるからです。最初のうちは余裕を持ったスケジュールで受けてください。
スクールは必要か
必須ではありません。独学でも教材が良ければ届きます。ただし詰まったときに止まってしまう人は、聞ける環境があったほうが早く進むはずです。先に独学で1か月試してから判断するのをおすすめします。
案件はどこで取るのか
最初はクラウドソーシングが現実的です。実績が増えると、SNS経由の依頼やチームからの紹介につながっていきます。筆者は現在、編集チーム経由で受けています。
続かない人の特徴は
最初の数か月で結果を求める人です。時給166円の時期を越えられるかどうかが分かれ目になります。ここを修行期間と捉えられる人は続いていました。
まとめ

2年やってみて分かったのは、収入を決めたのは技術より環境だったということです。技術は時間をかければ身につきます。しかし案件が入ってくる場所にいるかどうかは、自分で動かないと変わりません。
- 最初の案件は時給166円
- 時間の大半は調べる作業に消える
- スクールで買ったのは環境と順番
- 独学でも教材次第で届く
- 収入を変えたのはチームに入ったこと
これから始める人へ。最初の1本は、報酬ではなく実績として受けてください。時給166円の時期を越えられれば、そこから先の景色は変わります。
動画編集以外の選択肢も含めて検討したい場合は、こちらにまとめています。



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