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【夜勤が減ると給料も減る】看護師の副主任の手当と給料のリアル

看護師の副主任の手当と給料のリアル。副主任手当は月3万円、夜勤で消えた 転職

副主任や主任になれば、手当がついて給料が上がる。昇進の話が出たとき、そう考える人は多いはずです。ところが現役の副主任である筆者の場合、手当が増えた一方で夜勤が減り、給料はほとんど変わりませんでした。

こんな疑問はありませんか
  • 副主任の給料の相場
  • 副主任手当の金額
  • 夜勤が減ったときの給料
  • 打診を受けるかどうかの迷い
美咲
美咲

副主任になったら、手当の分だけ給料が増えるんですよね?

筆者
筆者

手当は月3万円つきましたが、夜勤が減った分で、ほぼ打ち消されました。

この記事では、看護師になって10年目で副主任になった筆者が、日本看護協会の調査の数字と自分の体験をもとに、副主任の給料と手当のリアルをお伝えします。昇進を打診されて迷っている人は、決める前の参考にしてください。

看護師の副主任の給料はいくら

「看護師の副主任の給料はいくら」について解説する見出し画像

昇進を考えるとき、まず知りたいのは「副主任になるといくらもらえるのか」ではないでしょうか。ここでは、副主任クラスの給料の相場を見ていきます。参考にするのは、日本看護協会が全国の病院に行った「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査」です。この調査では、主任や副主任にあたる立場を「主任相当職」としてまとめています。数字は平均であり、病院の種類や規模によって大きく変わります。

看護師の主任と一般スタッフの給料の比較の図解。基本給は主任相当職31.2万円、勤続10年のスタッフ25.2万円。税込の給与総額は主任相当職41.8万円、勤続10年のスタッフ34.0万円(日本看護協会2024年度調査)
主任相当職と勤続10年のスタッフの月給の比較(日本看護協会の調査より)

主任相当職の基本給は平均31万円

調査によると、病院の主任相当職の基本給は、月平均31万2,192円でした(2024年度実績)。

比べるために、勤続10年・31〜32歳の非管理職の看護師を見ると、基本給は平均25万2,450円です。主任相当職のほうが、基本給は月6万円ほど高い結果になっています。

税込の給与総額は平均41万円

基本給に各種の手当を足した税込の給与総額は、主任相当職で月平均41万7,676円です。

この金額には通勤手当や家族手当、夜勤手当などが含まれ、残業代は含まれていません。つまり、夜勤の回数によっても大きく変わる数字だということです。

平均年齢49歳の数字である点に注意

ただし、この数字には注意点があります。

調査に答えた主任相当職の平均年齢は49.3歳で、同じ立場の人が複数いる病院では、一番高い額をもらっている人の数字を集めています。昇進したばかりの人が、すぐにこの金額になるわけではありません。筆者が副主任になったのは看護師10年目なので、比べるなら非管理職の勤続10年の数字のほうが近いでしょう。

副主任手当の相場と筆者の金額

「副主任手当の相場と筆者の金額」について解説する見出し画像

副主任になると、多くの病院で役職の手当がつきます。ただ、その金額は病院によってまちまちです。手当があるかどうか、いくらなのかは、勤務先の給与規程で決まります。昇進の話が来たら、手当の額は真っ先に確かめたいところでしょう。ここでは、調査の数字と筆者の金額を並べてみましょう。

病院の管理職の約6割に手当がある

日本看護協会の同じ調査では、看護職員本人にも質問しています。

病院で働く管理職と中間管理職のうち、管理職手当があると答えた人は62.2%でした。定額の場合の手当は平均4万1,420円で、一番多かったのは「1〜2万円未満」の18.3%です。師長などの管理職も含めた数字である点には注意が必要です。

筆者の副主任手当は月3万円

筆者の場合、副主任になって月3万円の手当がつくようになりました。

年間にすると36万円です。ここだけを見れば、昇進して年収が上がったように見えます。ところが、実際の給料はほとんど増えていません。その理由は、次の章で説明します。

半数以上が手当に満足していない

手当の金額に満足しているかという質問もあります。

病院で働く管理職・中間管理職のうち、手当に「満足している」と答えた人は6.6%だけでした。一方で「満足していない」は55.4%と、半数を超えています。責任の重さに対して、手当が見合っていないと感じる人が多いのでしょう。

夜勤が減ると給料も減る理由

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副主任になって手当がついたのに、給料がほとんど増えなかった。その原因は夜勤です。昇進の話をするとき、手当の額は話題になっても、夜勤の回数まで考える人は少ないかもしれません。看護師の給料は、夜勤によって支えられている部分が大きいのです。副主任になると夜勤の回数が減ることがあり、そうなると給料の計算が大きく変わります。

副主任の看護師の給料の図解。副主任手当で月3万円増えたが、夜勤が月6回から4〜5回に減って夜勤手当と深夜の割増が減り、給料はほぼ同じになった
副主任手当と夜勤の減った分の差し引き(筆者の場合)

夜勤手当は1回平均1万1千円

日本看護協会の「2023年 病院看護実態調査」によると、夜勤手当の平均は、二交代制の夜勤1回で1万1,368円でした。

三交代制では、準夜勤が4,234円、深夜勤が5,199円です。二交代制なら、夜勤が1回減るだけで1万円以上の手当がなくなる計算になります。

深夜の割増賃金も一緒に減る

減るのは、夜勤手当だけではありません。

労働基準法では、午後10時から午前5時までの深夜に働いた分は、25%以上の割増賃金を払うことが決められています(労働基準法第37条)。夜勤が減ると、この深夜の割増分も一緒に減ることになります。夜勤手当と深夜の割増を合わせると、夜勤1回の重みは見た目以上に大きいのです。

筆者は夜勤が月6回から4〜5回に

筆者の場合、副主任になる前は月6回だった夜勤が、4〜5回に減りました。

月に1〜2回分の夜勤手当と深夜の割増がなくなり、副主任手当の3万円は、ほぼそれで打ち消されてしまいました。残業代は出ていますが、もともと残業は多くありません。結果として、給料は前とほとんど変わらず、少し増えたくらいです。

副主任になって増えた仕事

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給料がほとんど変わらない一方で、仕事の幅は広がりました。副主任は、スタッフとして働きながら、師長を支える役割も担います。手当の3万円は、こうした仕事への対価ともいえるでしょう。増えたのは、病棟全体に関わる仕事です。筆者の場合、大きく分けて3つあります。

病棟の管理

1つ目は、病棟の管理です。

自分の受け持ちの患者さんだけでなく、病棟全体のことを考えて動く場面が増えました。自分の仕事だけをこなせばよかった頃とは、見る範囲がまったく違います。

新人教育

2つ目は、新人教育です。

新人看護師との面談や、教育担当者との情報の共有も、副主任の仕事の1つです。新人が辞めずに育つかどうかは、病棟の将来にも関わる大切な役割といえます。面談で筆者が聞いていることは、辞めたい新人看護師の記事にまとめました。

師長の代行業務

3つ目は、師長の代行業務です。

師長が不在のときは、副主任が代わりを務めます。病棟の責任者の代わりになる場面があるのは、スタッフとの大きな違いです。給料がほとんど変わらないのに責任が増えたと感じるのは、こうした仕事があるからです。

副主任を打診されて迷ったら

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副主任や主任の話が来て、引き受けるか迷っている人もいるでしょう。筆者も、すぐには決められませんでした。迷うのは自然なことで、お金とキャリアの両方から考えることが大切です。給料だけを見れば割に合わなくても、それ以外に得られるものもありました。筆者が迷ったことと、引き受けて感じたことをお伝えします。

筆者も責任だけ増えると迷った

打診されたとき、筆者がまず考えたのはお金のことでした。

給料はほとんど上がらないのに、責任だけが増える。割に合わないのではないかと、正直迷いました。それでも引き受けたのは、昇格してキャリアにしたいと思ったからです。

地位が上がり自信になった

引き受けてみて良かったのは、お金以外の部分です。

副主任になって地位が上がり、それが自分の自信につながりました。役職は、看護師としてのキャリアの1つの形になります。給料だけで判断せず、自分が何を大事にしたいかで考えてみてください。

給料を増やすなら副業も考える

一方で、昇進だけで収入を増やすのは難しいのも事実です。

筆者は、副主任になる前から動画編集の副業を続けています。本業の給料が増えにくいなら、収入の入口を別に作るという考え方もあります。管理職の看護師が副業をする理由は、次の記事に詳しく書きました。

【給料は変わらず責任だけ増えた】副主任の看護師が副業をする理由
副主任になって責任と残業は増えたのに、夜勤が減った分で給料は変わらなかった。動画編集の副業を続ける現役副主任の看護師が、管理職こそ副業をする理由と、副業が本業にくれたもの、守っているルールを本音で書きます。

看護師の副主任のよくある質問

「看護師の副主任のよくある質問」について解説する見出し画像

最後に、看護師の副主任についてよく聞かれる疑問をまとめました。何年目でなれるのか、残業代は出るのかなど、打診される前に知っておきたいことを選んでいます。気になるものだけ読んでも大丈夫です。役職の名前や手当、仕事の範囲は病院によって違います。くわしくは、勤務先の給与規程や就業規則で確認してください。

副主任は何年目でなれるのか

何年目でなれるかは、病院によって異なります。筆者の場合は、看護師になって10年目で副主任になりました。

副主任と主任のちがいは何か

呼び方や位置づけは、病院によって異なります。日本看護協会の調査でも、主任や副看護師長にあたる立場をまとめて「中間管理職」として扱っています。自分の病院での役割は、辞令や職務の説明で確認しておきましょう。

副主任に残業代は出るのか

筆者の職場では、副主任にも残業代が出ています。労働基準法で残業代の対象から外れるのは「管理監督者」にあたる人で(労働基準法第41条)、肩書きだけでなく、実際の権限や待遇で判断されるとされています。

副主任になると夜勤はなくなるのか

筆者の場合、夜勤はなくならず、月6回から4〜5回に減りました。夜勤の回数は病院や病棟によって違います。夜勤が減ると手当も減るので、打診されたときは夜勤の回数がどうなるかも聞いておくと安心です。夜勤を減らすときの考え方は夜勤の記事にまとめました。

副主任手当の3万円は高いのか

調査では、病院で働く管理職・中間管理職の定額の手当は平均4万1,420円で、一番多かったのは「1〜2万円未満」でした。師長も含めた数字なので、副主任の3万円が特に少ないとは言えません。ただ筆者の場合は、夜勤1〜2回分でほぼ打ち消される金額でした。

副主任の給料を上げる方法はあるのか

同じ主任相当職でも、病院によって給料は大きく違います。調査では、基本給の平均が医療法人で28万119円、公立で37万986円でした。職場を変える方法は転職エージェントの記事、本業以外で収入を増やす方法は副業ランキングの記事で紹介しています。

まとめ

「まとめ」について解説する見出し画像

副主任になると手当はつきますが、夜勤が減れば、その分の手当や深夜の割増もなくなります。昇進しても、給料が大きく増えるとは限りません。筆者も、手当3万円が夜勤の減った分でほぼ打ち消されました。

この記事の振り返り
  • 主任相当職の基本給は平均31万円
  • 管理職手当がある人は約6割
  • 半数以上が手当に不満
  • 夜勤が減ると手当と深夜割増も減る
  • 筆者は手当3万円でも給料はほぼ同じ
  • 地位と自信はお金以外の収穫

昇進を打診されたら、手当の金額と夜勤の回数がどう変わるかを、先に確認してみてください。そのうえで収入を増やしたい人は、1つ目の記事で副業をする理由を、2つ目の記事で看護師に向いている副業を紹介しています。

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