毎日の仕事についていけない。朝になると気持ちが重い。そんな日が続くと、辞めたいという気持ちが頭から離れなくなりますよね。新人のうちは、その気持ちを誰に言えばいいのかも分からないものです。
- 仕事についていけない
- 毎日気持ちが重い
- 疲れが抜けない
- 辞めたいと誰にも言えない

辞めたいなんて、上の人に言ってもいいんでしょうか。

言っていいんですよ。面談では毎回、今の気持ちを10点満点で聞いているくらいですから。
この記事では、現役看護師で副主任として新人の面談をしている筆者が、面談で見ていることと、辞める前に相談してほしいことを書きます。筆者自身が辞めたいと思った経験も、正直にまとめました。
新人看護師が辞めたいと思う理由

面談をしていると、新人から辞めたいと言われることがあります。理由は人それぞれですが、筆者が思い当たるのは大きく3つです。理由によって、職場でできる手助けは変わります。自分の気持ちがどれに近いか、考えながら読んでみてください。
仕事についていけないと感じる
1つ目は、仕事についていけないと感じることです。
覚えることが多く、周りの同期と比べて自分だけ遅れているように感じてしまう。ついていけない感覚は、自信をどんどん削っていきます。筆者も新人の頃、落ちこぼれていると感じた時期がありました。
気持ちが落ち込んで続かない
2つ目は、気持ちの落ち込みです。
失敗を引きずったり、職場の人間関係に悩んだりして、気持ちが沈んだままになることがあります。落ち込みが続くときは、一人で抱えないことが大切です。眠れない、食欲がないといった状態が続く場合は、職場の相談窓口や医療機関に相談してください。
厚生労働省の働く人向けのメンタルヘルスのサイト「こころの耳」では、相談窓口の案内や、ストレスのセルフチェックが利用できます。
体の疲れが抜けない
3つ目は、体の疲れです。
慣れない仕事は、それだけで体力を使います。休みの日も疲れが取れず、次の勤務が近づくたびにつらくなる。疲れは、仕事の量を見直すサインかもしれません。実際に筆者の職場では、受け持ちを調整することもあります。
副主任が面談で見ていること

新人の面談で、筆者が毎回欠かさず聞いていることがあります。「今のメンタルは、10点満点で何点?」という質問です。気持ちを数字にしてもらうと、前回の面談と比べやすくなります。ここでは、面談で何を見ているのかを紹介します。
今のメンタルを10点満点で聞く
点数をつけるのは、筆者ではなく新人自身です。
毎回の面談で同じ質問をすると、前回より良くなっているのか、下がっているのかが分かります。点数の変化が、言葉では見えにくい気持ちの変化を教えてくれるのです。
面談がなくても、自分で毎日点数をつけてみてください。下がり続けていたら、それが相談のタイミングだと考えましょう。
休みが増えていないか
点数と一緒に見ているのが、休みの増え方です。
辞めたいと感じている新人は、休みが増えてくることがあります。休みが増えるのは、心や体が限界に近づいているサインかもしれません。責めるためではなく、早めに気づくために見ています。
点数の変化を教育担当者と共有
面談で聞いた点数の変化は、教育担当者と共有しています。
点数は、新人の成績をつけるためのものではありません。気持ちの変化に合わせて、教育の進め方を考えるためのものです。点数が下がっていれば、教え方や仕事の量を見直すきっかけになります。
辞める前に相談してほしいこと

辞めたい気持ちがあるなら、決める前に一度話してほしいと筆者は考えています。辞めたい理由によっては、職場で変えられることがあるからです。相談してもらえれば、辞める以外の選択肢を一緒に探せます。特に話してほしいのは、次の3つです。
なぜ辞めたいのかを言葉にする
まず知りたいのは、なぜ辞めたいのかです。
仕事についていけないのか、人間関係なのか、疲れなのか。理由が分かれば、職場でできる手助けもはっきりします。うまく説明できなくても、思いつくままに話してもらえれば大丈夫です。
教育のペースが合っているか
次に聞きたいのが、今の教育のペースが合っているかです。
新人の覚える速さは、一人ひとり違います。ペースが速すぎると感じたら、それも立派な相談内容です。ペースが合っていないだけなら、調整で楽になることもあるでしょう。
受け持ち人数は調整できる
疲れていたり、業務についていけていなかったりする新人には、仕事の内容を調整しています。
たとえば、受け持ちの人数を減らすことがあります。仕事の量を減らすのは、続けるための調整です。辞めるかどうかを決める前に、まずこうした調整を相談してみてください。
筆者も辞めたいと思った経験

偉そうなことを書いてきましたが、筆者にも辞めたいと思った時期があります。辞めたいと思うのは、弱いからではありません。ここでは、筆者がどんなときに辞めたいと思い、どう変わっていったのかを正直に書きます。今つらい人の参考になればうれしいです。
怖い先輩がいて辛かった時期
1つは、怖い先輩がいた時期です。
その時期は、辞めたいと思っていました。状況が変わったのは、その先輩がたまたま異動したからです。自分の力で乗り越えたわけではありません。それでも、職場の人間関係はずっと同じとは限らないと知りました。
落ちこぼれだと感じていた頃
もう1つは、自分が落ちこぼれていると感じたときです。
周りと比べて、自分だけができていないように思えて、辞めたい気持ちが強くなりました。比べる相手が同期ばかりだと、苦しくなりやすいものです。できるようになるまでの時間には、人によって差があります。
夜勤に入れて自信がついた
気持ちが変わったきっかけは、夜勤に入れるようになったことでした。
夜勤に入れたことが、自分もできるようになっているという自信につながりました。一つできることが増えるだけで、自信は戻ってくる。だからこそ、焦らず自分のペースで進んでほしいのです。
辞めたい新人のよくある質問

最後に、辞めたいと感じている新人から出やすい疑問をまとめました。気になるものだけ読んでも大丈夫です。相談の窓口や調整の方法は、職場によって違います。ここでの回答は、筆者の職場の場合として読んでください。
辞めたいと伝えても大丈夫か
大丈夫です。筆者も面談で辞めたいと言われることがあります。理由が分かれば、仕事の量や教育のペースを見直すなど、職場でできることを考えられるからです。
誰に相談すればいいか
筆者の職場では、新人担当者と、もう1人の副主任が主に相談を受けています。職場によって窓口は違うので、教育担当者や話しやすい先輩に、まず声をかけてみてください。
受け持ちを減らすのは甘えか
甘えではありません。疲れていたり、業務についていけていなかったりする新人には、実際に受け持ちの人数を減らすなどの調整をしています。続けるための大切な調整です。
休みが増えてきたときは
休みが増えるのは、心や体が疲れているサインかもしれません。早めに教育担当者などに相談しましょう。眠れない、食欲がないといった状態が続く場合は、医療機関への相談も考えてください。
それでも辞めたいときは
相談や調整をしても気持ちが変わらないなら、職場を変えることも一つの選択肢です。職場の選び方は転職の記事にまとめています。
まとめ

辞めたいと感じるのは、新人のうちは珍しいことではありません。大切なのは、辞めると決める前に一度話してみることです。理由が分かれば、受け持ちの調整や教育のペースの見直しなど、職場でできることがあります。
- 辞めたい理由は仕事・気持ち・疲れ
- 今のメンタルを10点満点でつけてみる
- 休みが増えたら早めに相談
- 受け持ちの調整は甘えではない
- 筆者も辞めたいと思った時期がある
まずは今の気持ちに、10点満点で点数をつけてみてください。その点数を、次の面談で伝えるだけでも十分です。新人の時期の過ごし方は1つ目、新人を支える側の人は2つ目の記事も参考にしてください。




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